2014年5月25日日曜日

5/24 The Darknight

先週のバッドマン・ビギンズの続編。評判の高い作品であることは知っていたけど、前作は今作のための序章にすぎなかったといっていいぐらい、作品の完成度が違う。

誰が勝者なのだろうか?いわゆるアメコミのヒーローものならわかりやすい答えが最後に用意されるものだが、本作は全く違う。

なんといってもジョーカーがいい。バッドマンじゃなくて彼が主役だといっていいだろう。バッドマンがお金持ちで、最新兵器から格闘術まで何から何まですべてを持っているのとは対照的に、ジョーカーには本当に何も無い。使うのは普通の銃、爆弾、ガソリンにライター。そういった安いものをほしがる人に渡しているだけだといっている。実際、直接対決では当然バッドマンが勝っている。しかし、ジョーカーは負けていない。人の思い込みや心の隙を見事につき、そしてほとんどの目的を達している。最強の悪役が、彼のようなある意味普通の人だというのが本当に恐ろしい。

アメコミ版では有名らしい「two face」が後半に登場する。彼の顔のメイクがたいきくんには相当怖かったようだ。

ジョーカーは普通の人だから派手なアクションはない。ただ、何でもかんでもとにかく破壊しまくるのがすごい。特に、病院爆破のシーンでは爆破解体業者と一緒に撮ったショットがすごい。ジョーカーが何事もなかったかのように歩いていくる背後で病院が吹っ飛ぶのだけれど、全く振り向かずにのっとったバスに乗り移る演技がすごい。ジョーカーを演じたヒースレジャーは本作の後に亡くなってしまうのだけれど、本当に惜しい。

前作の豪華キャストが本作でも揃っている。唯一違うのは、前作でレイチェルを演じたケイティ・ホームズに代わって、「ヒステリア」にでていたマギー・ジレンホールがでている。雰囲気が全然違うから、最初誰がレイチェルなのかわからなかった。

前作のバッドモービルに代わって「バッドポッド」というバイクが登場する。ラストでこのバイクに乗るバッドマンがマントをなびかせている姿を背後から撮ったショットがいい。メイキングによるとマントが絡まってしまうと危ないから、最初はマントをつけない予定だったらしい。完全に予定外の絵だったのだろうけど、本作のバッドマンを一番象徴している。

もちろん映画のために本物のバイクを作っているのだけれど、排気管を本体のシャーシと一緒にしてしまう事で、全くほかのバイクと違うデザインになっている。かっこいいです。

2014年5月20日火曜日

5/18 Batman Begins

偶然なのだけれど引き続いてクリスチャンベールが主演の映画。さきの映画では薬中毒で、頭の少し剥げた、中年の落ちぶれボクサーを演じていたいたのに、この映画では筋肉むきむきのアメコミヒーローです。

序盤の、どうしてバットマンが誕生したかというあたりの、チベット(?)のシーンなんかは退屈なのですが、途中からいろんな最新兵器が出てきて面白くなります。

特にすごいのがバットモービル「タンブラー」。CGなんかではなくて、垂直に上がるコクピットの扉も含めてほんとの車を作っています。2.5tもあるのに最高時速100マイルで走ります。ほんとに化け物です。仕事でこんなものを作れるなんて、なんか男の子の夢の実現というきがします。
なんと、カースタントのシーンはほんとに100マイル近く出して走っているとか。カースタントの力量のすごさに脱帽です。

俳優陣も豪華。デンジャラスビューティーのマイケル・ケインにケイティ・ホームズ、モーガンフリーマンに渡辺謙も出ています。ゴッサムシティで唯一の買収されていない警官ゴードン巡査部長を演じていたのはゲイリー・オールドマンなのですが、全然気づきませんでした。レオンでのいかれた刑事の役のイメージが強すぎるのか。悪役の精神医を演じたキリアン・マーフィーが秀逸。

最後にジョーカーが少しだけでてきます。予告編もあったりします。次のダークナイトが楽しみです。

2014年5月19日月曜日

5/17 The Fighter

この日は実話に基づくボクシング映画。監督は前回の「世界に一つのプレイブック」とおなじDavid Russel 。

Micky Ward というスーパーライト級のボクサーを描いた映画。トレイナーのお兄さんはかつて成功したボクサーなんだけれど、いまはコカイン中毒になってしまって、刑務所に入ってしまったりする。マネージャーをやっているお母さんもなんだかめちゃくちゃな生活をしている。こんな家族にいいようにつかわれている主人公が独立して成功を収めるというような話。最後にはなんとか家族とうまく折り合うのだけれど、その辺がうまく描かれているように思います。

ただ、そのあたりはたいきくんには難しかった模様。すぐに影響されるたいきくんだからボクシングの真似事でもやるかと思ったら、やりませんでした。人を殴ったりするのは合わないようです。

2014年5月15日木曜日

5/11 世界に一つのプレイブック (原題: Silver Rinings Playbook)


Bradley Cooperと、この映画で主演女優賞を総なめにしたJennifer Lawrence のラブロマンス。実はこの二人は一回り以上離れているのだけれど、それを感じさせない演技でとても自然です。いろいろ問題のある二人がダンスを通じて理解を深め合っていく姿が素敵です。

特にJennifer Lawrence がいい。ハンガーゲームで弓を射る姿もカッコいいのだけれど、本作のツンデレ(?)ぶりもいい感じです。終盤でビールを瓶から飲みながらスポーツの結果についてタンカを切るシーンとかかっこいいです。

ラッシュアワーのChris Tucker が久しぶりに映画に出ている。大分太った?

原題にある「Silver linings」といのは空が曇っていても雲の半がいた側の面は明るく光っているという事から"Every cloud has a silver lining"-逆境の中の希望の光-という風に使われるそうです。だだから、邦題は少し意味不明です。プレイブックっていう日本語はあまり使いませんしね。

2014年5月12日月曜日

5/10 Matrix

この日は斬新な映像とアクションで世界を驚かせたウォシャウスキー姉弟の名作「マトリックス」。
と、こう書いて気付いたのですが、この監督は姉弟なのですね。メイキングを見る限りは兄弟にしか見えなかったのですが。

 なんどみてもトリニティが空中で止まってするキックや、よける銃弾の軌道が映るシーンの迫力は素晴らしいです。この映画で一躍有名になった「Bullet time」撮影ですが、最初はどんなに高度なCGかと思ったのですが、なんとたくさんカメラを並べただけのもの。
最初に聞いたときはコロンブスの卵だと思いました。

また、この映画の見所はそのカンフーアクション。これは中国のyuen woo ping という振付師をわざわざ見つけてきて武術指導してもらったそうです。Wikiによるとこの人はあのジャッキーチェンの蛇拳や酔拳の監督。なんとまあ。メイキングによるとwoo ping のチームのメンバーはほとんど英語ができないようなのですが、キアヌリーブスをはじめとする主要な登場人物一人一人に担当をつけて3~4か月もトレーニングしたそうです。さすがハリウッド。

あと、主な撮影場所はシドニーだったとか。街の雰囲気も特徴的ですが、セットではないとは知りませんでした。

たいきくんはこの映画の有名なアクションシーンで、「このシーンどっかで見たことある」 といってましたが、実はこの映画の影響を受けた映画を先に見たのでした。

2014年5月9日金曜日

5/6 今を生きる (原題: Dead Poets Society)

この日は妻のチョイスでロビン・ウィリアムスの人生もの。

厳しい全寮制の高校で詩の勉強から自分らしく自由に生きることの意味を生徒に考えさせるという教師の話。昔は結構感動した覚えがあるのですが、改めてみると生徒たちの学校での生活の何が問題なのか描かれないので、話の序盤の流れについていけない。そのせいで、どうして生徒たちがわざわざ洞窟に行ってまで詩の朗読にはまっていくのかよくわからなかった。

しかし、アメリカにこんな全寮制の高校があるんですね。先生との食事風景といい、イギリスみたいです。WikiによるとテネシーにあるMontgomery Bell Academyがモデルだとか。撮影自体はDelawareにあるSt. Andrews School というところで行われたそうです。ここは男女共学の全寮制ですが、なんとtuition $51,500/year。IVYリーグの大学より高いじゃないですか。すごい。

2014年5月8日木曜日

5/5 G.I.ジョー バック2リベンジ (原題: G.I. Joe: Retaliation)

だんだん借りるものがなくなってきた悩み始めているのですが、そういう時は分かりやすいアクション映画。日本ではあまりなじみがないですが、おもちゃのGIジョーを映画化したものだそうです。
 前作を見ていないせいか登場人物間の関係が良くわかりませんでした。スネークアイズは味方なんですね。前作の主人公を演じたチャニング・テイタムはすぐに死んでしまって、ドゥエイン・ジョンソンが主役でしょうか。ブルース・ウィルスも元司令官で出てきます。あまり目立たないけど。

序盤にでてくるスネークアイズとジンクスのアクションシーンが秀逸です。

ヒロイン役のレディ・ジェイを演じるエイドリアンヌ・パリッキが素敵なのですが、なんか吹き替えが変だと思ったら声を当てているのは声優さんではありませんでした。もったいない。

5/4 英国王のスピーチ (原題: The King's Speech )

一転してこの日は歴史映画。マンマミーアで父親候補の一人を演じたコリン・ファースが吃音症に悩むイギリス王ジョージ6世を演じてアカデミー賞を獲得した映画です。監督はあのレミゼラブルのトムフーバー。

この映画を見るまで知らなかったのですが、吃音症というのはいまだに原因も治療法もわからない症状で根拠の明らかでない民間療法のような対策しかとられていないようです。

たいきくんのために吹き替えだったので元の英語の詰まり具合がちょっとわからなかったのですが、なかなか面白い映画でした。ローグ博士を演じたジェフリーラッシュの演技も見事でした。ちょうど第2次世界大戦に向かう時代の話で、歴史の復習にも面白かったです。

途中、吃音症の国王が自分の声を聞こえないようにしたり、怒ったりすると流暢にしゃべれるようになるのが不思議でした。このあたりに吃音症の解明のカギがあるのでしょうが、この時代から進んでいないことを見ると、その解明は非常に大変なようですね。

このジョージ6世の兄、エドワード8世は離婚歴のある女性との結婚のために王位を捨てるのですが、彼の物語も気になります。この映画ではあまりよく描かれてはいませんが。

2014年5月7日水曜日

5/3 Slap Shot

この日はスポーツ映画。あまりにたいきくんのバスケチームが弱いので、弱いチームが強くなる話が良かろうと思って借りた映画。

なんだかドタバタとよくわからない話なのですが、途中からアイスホッケーを捨てて暴力プレーに走り出した途端、なぜか勝つようになってチームの人気もでるというめちゃくちゃな話。

たしかに乱闘シーンはアイスホッケーの魅力の一つではあるかもしれないけれど、これじゃもうスポーツになっていないじゃないか。こんなんでいいんでしょうか。

このシリーズは3作目まであるので、それなりの面白いと思ったのですが。もうやめ。