この日は911で父親を亡くした家族を描いた映画。父親の遺品の中からでてきた鍵にあう鍵穴を探すためにいろんな人を訪れる少年を描いている。
話が進むとともに、あの瞬間から主人公である子供が抱えていた大きな心の苦しみが徐々に明かされていく様が描かれていくのだけど、それが本当につらい。最終的には鍵の秘密はとかれるのだけれど、それは実は話の傍線で、この少年の心に秘められたつらい思い出の方がこの物語の鍵になっている。
脚本が非常によくできた映画だった。しかし、なにより、こういうシリアスな映画にちゃんとむきあえるようになったたいきくんの成長がうれしい。
主人公を演じた子供は演技の経験もなくて、これが初映画だとか。クイズ番組に素人回答者として出ていたところをスカウトされたとか。トム・ハンクスとサンドラ・ブロックという大物を脇役に追いやって立派に主演しているさまが見事。子役の演技指導に詳しい人がつきっきりだったようだがこういうサポート体制がしっかりしているのもハリウッドならではか。
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